これは……C3-PO! アナデジテンプの数量限定スター・ウォーズ版がいま予約受付中
「おもしろい!」
スター・ウォーズの登場キャラクター「C3-PO(シースリーピーオー)」を模した新作「アナデジテンプ」の写真を見て思わずニヤリ。
ミニアナログ針の文字盤が、C3-POの目を真似た縦ストライプ。
金メッキ時計のチープ感もC3-POに通じ、実によくできてる仕上がりです。
2021年5月6日からECサイトを含む取り扱い店舗で先行予約がスタートして9月に発売される、
「シチズンコレクション レコードレーベル アナデジテンプ スター・ウォーズ限定モデル」。
各350〜550本の数量限定全6型で、価格は¥33,000〜35,200(税込)。
C3-POのは¥35,200(税込)です。
※ 価格、数量、発売時期すべて予定。
ラインアップの写真を見る限り、C3-POの完成度が際立ちますね。
唯一、キャラクターそのものの落し込みですから。
実は金メッキ時計は、ファッショニスタの “ハズし” 用に人気が高いアイテム。
さらにアナデジテンプ自体も、カジュアルウエアのセレクトショップの時計コーナーには必ずといっていいほど置かれている定番。
(新品だったり中古だったり)
アナデジテンプは “ラジカセ” のようなてんこ盛りの機能を、見事にまとめあげた傑作です。
小型で厚みも薄く軽量で、手首がゴロつかない。
同じニッポン時計でも、カシオ「Gショック」とは別のベクトルにある都会派がこのアナデジテンプ。
ちなみにアナデジはアナログ針+デジタル表示の略として、
テンプとはテンパラチャー(temperature)、つまり温度のこと。
そう、気温を測れる!
「なんのため?」
知りませんよ、んなこたあ 笑
他メーカーが採用しない機能を入れたかったのでは?
アナデジテンプが誕生したのは1982年で、家電でも小型革命真っ最中の時代。
ソニーの「ウォークマン」1号機が1979年で、Gショックが1983年。
その後の世の中が向うモバイル機器への流れをニッポンメーカーが先導したといえそうです。
当時の007映画では、
『007 私を愛したスパイ』(1977年)
『007 ムーンレイカー』(1979年)
『007 ユア・アイズ・オンリー』(1981年)
『007 オクトパシー』(1983年)
と怒涛の連続で主人公ジェームズ・ボンドがセイコーのデジタル時計をスパイ道具として使いました。
推察するに映画製作にあたりセイコー社からの資本提供もあったのでしょうが、ニッポンの時計が世界中でもっともクールと考えられていたことは間違いないでしょう。
「そういえばひとつ持ってたな」
と思い起こし棚の奥を調べたら、なぜかベルトがついてない黒い塊が転がってました。
確か……10〜15年ほど前に買ったような…。
誕生初期のシルバーモデルの角張った直線とは異なる、丸く穏やかな顔つき。
なんだこれ?と思いGoogleであれこれ検索してみても該当品が見つからず。
たぶんアナデジテンプが特に話題にもならず、レトロブームでもなかった時期に、TicTACあたりのカジュアル時計店に並んでたのを普通に買っただけだと思うんですよね。
(他人事)
スポーティモダンなフェイスデザインは、その頃の標準的な感性だったのでしょう。
これはこれでカッコいい。
このたびのスター・ウォーズモデル登場のおかげで、アナデジテンプはやっぱ楽しいと思いました。
っても、なんでもスマホで間に合う現在、時間がタイトなインタビュー取材のときくらいしか腕時計を巻くこともなく。
せっかく引っ張り出した謎の黒モデルも永眠させそうな気配です。
撮影(私物) © 高橋一史
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